LSIとシステムのワークショップ2024

5月9日(木)〜 5月10日(金)

講演概要

ニューロモロフィックからブレインモルフィックへ

person 堀尾 喜彦(東北大学 電気通信研究所)

脳が進化的に獲得してきた独特な計算原理・情報処理様式は,脳の複雑な構造と複雑なダイナミクスとの相互作用により,身体性による制約の下で創発したものであり,現在のデジタルコンピュータやAIシステムのそれとは大きく異なっている.この原理・様式の違いこそが,脳が意識などの高次機能や,高い柔軟性・適応性・ロバスト性・耐故障性などを高いエネルギー効率で実現している源である.そこで我々は,脳の複雑な構造と複雑な計算との関係,局所的・大域的高次元統合ダイナミクス,身体性による制約や処理への活用,生物物理現象による計算などを考慮した脳型計算の枠組みとして,Brainmorphic Computing (BMC)の枠組みを提案した.これを工学的に実現するBMCハードウェア(BMC-HW)の実装ためには,脳の構成要素と類似した特徴を持つデバイスが示す物理特性やダイナミクスの直接的活用が必須である.本講演では,Neuromorphic ComputingからBMCへの計算原理・情報処理様式の発展的転換とBMC-HWについて概説する.

chevron_leftプログラム概要