組み込みシステムにおいては，リアルタイム性を確保しながら消費エネルギーを削減することが重要である．
最小エネルギー点追跡（MEPT）は動的・静的なエネルギーの両方を効率良く削減できる手法だが，制御が複雑でありリアルタイムシステムに適用することが難しい．
本研究では近似的なMEPTとスケジューリングアルゴリズムにより，MEPTをソフトリアルタイムシステムに適用する手法を提案する．
提案手法によりMEPTは一般的なタスクとなり，OSは平均応答時間を与えられたデッドラインへと収束させる．
実チップを用いて行われた実験により，提案する近似MEPTによるエネルギー損失は0.5%未満であることが示された．