ご挨拶

　海と陸上の生態系は、動植物などが食物連鎖をはじめ様々な物質循環やエネルギーのやりとりを通してバランスを保っています。そのなかで、人類は食という自然の恵みを追求してきました。しかし一方で、人類が個人の便利さや快適さを過度に求めることにより、生態系に様々な影響を与えています。

　 その中で、生物多様性の損失を止め、さらに回復軌道に乗せることは、私たち全員の課題です。このことは国際社会でも認識されており、最近ではネイチャーポジティブ（自然再興）が一つのキーワードになっています。

　 日本水産学会春季大会では、最新の学術的な研究成果を発表し合い、議論をすることで、日本から世界に向かって新しいアイディアや技術、また価値を発信していきたいと願っています。国際社会や地域社会に一層の貢献ができるよう、皆様の積極的な参加を期待しております。

大会実行委員会
委員長　八木信行