情報処理学会第88回全国大会 会期:2026年3月6日(金)~8日(日) 会場:松山大学

〜コンピュータパイオニアが語る〜「私の詩と真実」〜

日時:3月6日(金) 12:40-15:10

会場:第2イベント会場

【セッション概要】本セッションは、我が国のコンピュータのパイオニアや情報処理学会会長経験者など情報技術分野の大先輩、あるいはパイオニアリングな仕事をしていらっしゃる方々をお招きして、若い頃の研究生活や仕事の思い出、あるいは今の若い世代に伝えたいと考えておられる経験談などをお話していただくシンポジウムである。セッションのタイトル「私の詩と真実」というのは、ゲーテの自叙伝「詩と真実」からとったものである。なお本講演会は第70回大会から開催しており今回が第18回目となる。

12:40-12:50 司会

旭 寛治(-)

旭 寛治

【略歴】1971年東京大学工学部卒業.同年(株)日立製作所入社.同社基本ソフトウェア本部長,ストレージソリューション本部長,(株)日立テクニカルコミュニケーションズ代表取締役社長等を歴任.
情報処理学会関係では,1999年理事,2005年副会長.現在歴史特別委員会幹事,コンピュータ博物館小委員会主査.本会名誉会員,フェロー.

12:50-13:50 講演(1) 現代暗号の歩みとともに

岡本 龍明(NTT 社会情報研究所 フェロー)

岡本 龍明

【講演概要】現代暗号は、1976年のDiffie-Hellmann による公開鍵暗号の発見により始まった。講演者が暗号理論の研究を開始したのは、その7、8年後であり、Goldwasser, Micali, Yao, Blum などにより標準的暗号理論が構築、確立されようとした時期であった。以降、現代暗号理論が大きく発展する渦中で研究を進めてきた。安全性証明理論、ゼロ知識証明、暗号プロトコル、楕円曲線暗号、双線形写像暗号、関数型暗号など、この分野の進展にともない講演者の研究テーマも変遷してきた。本講演では、現代暗号理論の発展ともに歩んできた自らの研究をふりかえることで、大きく発展し変貌してゆく研究分野の中で研究する面白さを伝えたい。

【略歴】1976年 東京大学工学部計数工学科卒業、1978年 同大学院修士課程修了、同年 日本電信電話公社(現NTT)に入社。以降同社研究所に勤務し、計算機ネットワーク、自然言語処理、暗号理論の研究に従事。その間以下にも勤務、カナダ Waterloo大学 客員助教授(1989-90年)、米国 AT&T Bell Laboratories 客員研究員(1994-95年)、米国 NTT Research, Inc. 研究所長(2019-22年)。現在、NTT社会情報研究所 フェロー、愛媛大学大学院 客員教授、東京科学大学大学院 特任教授、工学博士

14:00-15:00 講演(2) 人工知能と俳句~機械が知能を獲得するために~

川村 秀憲(北海道大学大学院情報科学研究院 情報理工学部門複合情報工学講座調和系工学研究室 教授)

川村 秀憲

【講演概要】俳句を詠むAI、AI一茶くんプロジェクトの狙いや概要、現在の実力について講演する。このプロジェクトは単にAIが俳句を生成するというだけでなく、人が作った俳句を評価したり、批評したりを含めて人に交じって句会に参加させることを目指している。俳句は短い文字数の中に様々な情景や感情を含み、また単に文字の表現的なことにとどまらずに俳句を通した人と人の相互作用に深い意義がある。俳句の情報学的な解釈を通してAIと人が俳句を通して相互作用することの意味について講演する。

【略歴】2000年 北海道大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)
2000年 同大助教、2006年准教授を経て2016年同大教授。