【セッション概要】2025年度入学者選抜から大学入学共通テストに高校教科「情報」が導入され、約30万人が受験した。共通テストでの「情報」の出題がどのように変わり、また、一般選抜の個別入試で「情報」の出題がどのように広がっているのか、新課程「情報入試」2年目を振り返る。
【略歴】1994年早稲田大学大学院理工学研究科単位取得退学. 博士 (理学). 日本大学文理学部 教授. (一社)情報オリンピック日本委員会 専務理事. 情報処理学会情報入試委員会委員長. 計算論的位相幾何学・複雑ネットワーク解析などの研究,および,情報科学の普及活動に従事.IPSJ MOOC(https://sites.google.com/a.ipsj.or.jp/mooc/)「コンピュータとプログラミング」の制作に携わる.
【略歴】1988年 京都大学理学博士.2001~2022年 東京大学大学院情報理工学系研究科教授.2021年~ 東京大学 Beyond AI 研究推進機構長.2022年~ 東京大学名誉教授.2011~2017年 日本学術会議会員.2020~2022年 情報処理学会副会長.2025年6月~ 情報処理学会会長.
【講演概要】現行の学習指導要領においては「主体的・対話的で深い学びの授業改善」に向けて、さまざまな授業実践が取り組まれている。中でも「深い学び」の授業デザインについてわかりにくいとの現場からのご指摘もある。本講演では、特に「深い学び」を焦点に、どのような授業改善を図ったらいいのかについて解説する。
【略歴】国立教育政策研究所 教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官、文部科学省 初等中等教育局 学校情報基盤・教材課/教育課程課 情報教育振興室 教科調査官/参事官(高等学校担当)付 産業教育振興室 教科調査官。情報科初年度である2003年に東京都で教員として勤務を開始し、都立高校や中等教育学校を経て現職。NHK高校講座「情報Ⅰ」監修・講師、経済産業省「未来の教室」STEAM Library制作アドバイザー等を経験。生成AIや教育DX、探究・キャリア教育に関する実践事例提供も多数。
【講演概要】令和7年度大学入学共通テストから新しい試験科目『情報Ⅰ』が実施された。初年度の試験は,主に国立大学を志願する30万人近い受験者が受験し(旧教育課程科目も含む),学会や高等学校等で直接指導している教科担当教員からは,いくつか改善に向けた指摘はあったものの,総じて高い評価を頂くことができた。この原稿を書いている時点では,まだ令和8年度共通テストは実施されていないが,この2回の共通テスト『情報Ⅰ』を通して,受験者のどのような資質・能力を測ろうとしたのか,問題に込めた意図を改めて解説する。
【略歴】外資系情報機器メーカー勤務の後,愛知県立高等学校教諭,総合教育センター研究指導主事(兼務,教育委員会高等学校教育課指導主事,愛知県立大学情報科学部非常勤講師),高等学校教頭を経て2019年4月より(独)大学入試センター試験問題企画官(情報担当),同年10月より試験問題調査官.学習指導要領「情報」の調査研究協力者,教科書等著者(共著).
【講演概要】松山大学では,2025年4月に,情報学部を新設しました.情報学部の新設時には間に合いませんでしたが,2027年4月入学者の選抜を行う2026年度実施の入試から,情報入試を行う事として,まさに今,実施に向けて準備を進めています.
情報入試の導入は,「情報学部なんだから,情報入試でしょ」といった単純な発想ではなく,卒業生の多くが地元で活躍している大学として果たすべき役割まで踏まえた決定といえます.
松山大学における情報入試導入プロセスの今と,一教員の立場から,「情報入試導入」に対して思うところをお話ししたいと思います.
【略歴】1985年大阪大学 工学部 通信工学科 卒業,1991年大阪大学 大学院 工学研究科 通信工学専攻 博士後期課程修了(工学博士),1991年金沢大学 工学部 電気・情報工学科 助手,同 講師,助教授を経て,1999年愛媛大学 工学部 情報工学科 助教授,2004年愛媛大学 工学部 情報工学科 教授,2006年同大学 大学院 理工学研究科 電子情報工学専攻 教授,2018年南予水産研究センター 教授(兼任).2025年から現職.2017年総務省 情報通信月間 情報通信月間推進協議会会長表彰 情報通信功績賞 他.
【講演概要】高知工科大学では,情報学群とデータ&イノベーション学群の2026年度一般選抜より,個別試験において「情報」を導入する.具体的には,「理科」の選択科目(「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1)に,「情報I」を追加する形で導入する.本講演では,その最初の個別試験の実施概要・結果について紹介する.
【略歴】2001年東京大学工学部卒,2003年同大学院修士,2005年同大学院博士課程中退.2007年 博士(情報理工学)(東京大学).東京大学大学院助手・助教を経て,2009年10月より高知工科大学情報学群准教授,2018年7月より同教授.2024年4月よりデータ&イノベーション学群教授.ゲーム情報学,人工知能技術,高性能プログラミング技術のための理論などの研究に取り組む.
【講演概要】広島市立大学では、2025年度より一般選抜後期日程の個別学力検査に「情報」を導入した。
個別学力検査に「情報」の1科目のみ(必須)を課すだけでなく、大学入学共通テストの「情報」とあわせた「情報」の配点比が5割を超える特徴的な入学者選抜である。
初年度である2025年度入学者選抜の実施結果と入学後の学生の学業成績等を報告しながら、この後に実施される2026年度の一般選抜後期日程を占う。
【略歴】広島市立大学大学院情報科学研究科教授。1999年に広島市立大学に着任、2004年から現職。2009年から2021年まで、広島市立大学社会連携センター長、キャリアセンター長、アドミッションセンター長を務める。2023-2024年では、情報科学研究科副研究科長/入学試験委員長として新しい入学者選抜のスタートに尽力した。
【講演概要】立命館大学では2025年度一般入試における共通テスト「情報」の活用に続いて、2026年度一般入試では独自出題による「情報」入試(学部個別採点方式)を導入した。その特色は文系学部6学部を含む大規模な入試方式となっている点にある。導入に至るまでの準備や実施において留意した事項を含め、初年度の実施状況について紹介する。
【略歴】立命館大学情報理工学部教授.1997年大阪大学大学院工学研究科電子制御機械工学専攻博士後期課程修了.博士(工学).2004年立命館大学情報理工学部助教授(2012年より同教授).2024 年より同学部入試/高大連携担当副学部長.コンピュータビジョン,ロボットビジョン,HCI の研究に従事.
【討論概要】情報入試が広まるにつれて、高校での教育と情報入試、また入学後の学びとの接続が重要になっている。
高校の教員を招いて高校側で情報入試にどのように対応しているか、現場の声を探る。
【略歴】1988年京都産業大学理学部計算機科学科卒業,京都産業大学計算機センター,1995〜2002年神戸大学経済経営研究所講師などを経て,現在京都産業大学情報理工学部准教授.SDN,分散処理とその応用に興味をもつ.情報処理学会,ACM会員.
【略歴】岡山県立岡山操山高等学校情報科教諭。現任校は3年目,学年主任を務める。
民間企業での勤務経験を経て学校現場へ。2004年から岡山県立岡山大安寺高等学校(11年),2010年から岡山県立岡山大安寺中等教育学校(6年),2013年から岡山県立瀬戸高等学校(3年),2014年から岡山県立総社高等学校(2年),2016年から岡山県立倉敷古城池高校(3年)と,多数の普通科進学校での勤務経験を経て現在に至る。2016年から岡山県高等学校教育研究会情報部会幹事を務める。
【略歴】2012年九州大学大学院数理学府数理学コース修了。同年4月より数学科教諭として愛媛県教員に採用され、愛媛県立今治東中等教育学校、愛媛県立南宇和高等学校を経て、2021年より愛媛県立東温高等学校へ勤務。主に数学科・情報科の授業を担当し、2015年から現在まで愛媛県高等学校教育研究会情報部会の研究委員および事務局幹事を務める。
【略歴】電気通信大学大学院博士前期課程修了後,1997年日本電気(株)入社.2015年電気通信大学大学院博士後期課程修了,博士(工学).電気通信大学特任助教を経て2019年より現職.専門は情報教育.情報処理学会理事(教育担当),コンピュータと教育研究会幹事,会誌編集委員(教育分野/EWG),論文誌「教育とコンピュータ」編集委員.