情報処理学会第85回全国大会 会期:2023年3月2日~4日 会場:電気通信大学

IPSJ-ONE

日時:3月4日 15:30-17:30

会場:特別会場1

【セッション概要】情報処理学会には多数の研究会がある一方,それぞれの研究者が異分野で現在注目されている研究を知る機会は少ない.専門家ではない学生や他分野からの参加者にとってはなおさらである.そこで本企画では,多様な研究分野を垣根なく俯瞰するため,若手を中心とする優れた研究者が次々と登壇し,各自の研究を端的に紹介する.専門家のみならず,高校生,学部生,他分野の参加者にも理解しやすい講演を提供する.優れた研究と高いプレゼン力のある研究者を各研究会に推薦頂き,研究の内容などを考慮して登壇者を厳選した.分かりやすいプレゼンと完成度の高い演出を通じて優れた研究者をハイライトしつつ,異分野も含めた交流が研究を更に発展させるような場を目指す.また,マスメディア・ネットメディア等を通じた多数のアウトリーチも予定している.
Webサイト:https://ipsj-one.org/

司会

廣井 慧(京都大学 防災研究所 准教授)

廣井 慧

【略歴】2004年東北大学工学部電子工学専攻卒業.同年東日本電信電話株式会社入社.2014年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士(メディアデザイン学).名古屋大学未来社会創造機構特任助教,同大学工学研究科助教を経て,2020年から京都大学防災研究所巨大災害研究センター准教授.防災情報システム,災害情報の時空間解析の研究に従事.

司会

青砥 隆仁(Optech Innovation合同会社)

青砥 隆仁

【略歴】2015年 奈良先端大 情報科学研究科 修了. 博士(工学). 2016年 奈良先端大 研究員,2017年 国立情報学研究所 研究員,2018年 Optech Innovation合同会社CEOに着任,また2018年より筑波大学 研究員,2020年~2022年 筑波大学助教を兼務. 主としてコンピュテーショナルフォトグラフィやコンピュテーショナルイメージングの研究に従事

講演(1) ダンス情報処理が創り出す表現の世界

土田 修平(神戸大学 未来医工学研究開発センター 特命講師)

土田 修平

【講演概要】ダンスパフォーマンスに含まれる音楽やモーションは信号波形として捉えることができ、それら信号は情報処理の対象です。情報処理技術を駆使することでダンスを分析し、ダンス分析を通して人の生活をより豊かにする技術を作ることもできます。私はこれまでダンスパフォーマンスに関連する様々な活動を情報処理技術で支援する研究を行ってきました。ダンスに対する情報処理全般を「ダンス情報処理」と定義し、ダンスコンテンツの多様な分析・生成を可能にする研究を進めています。本講演では、ダンス情報処理の魅力を知っていただけるよう幅広く研究を紹介します。

【略歴】2017年神戸大学大学院工学研究科博士課程後期課程修了.博士(工学).2017年産業技術総合研究所情報技術研究部門メディアインタラクション研究グループ特別研究員,2019年神戸大学大学院工学研究科特命助教を経て,2022年より同特命講師.ヒューマンコンピュータインタラクション,ダンス情報処理の研究に従事.情報処理学会,日本バーチャルリアリティ学会,日本ダンス医科学研究会,ACM各会員.

講演(2) 人工知能でタンパク質をデザイン~無限に広がる機能性タンパク質の世界~

齋藤 裕(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 主任研究員)

齋藤 裕

【講演概要】タンパク質と聞いて、何を思い浮かべますか? 糖質制限? 筋トレ? いえいえ、それだけではないんです! タンパク質は機能性分子として様々な分野で利用されています。医薬品として用いられる抗体、物質生産や汚れの分解を行う酵素、生体内を見える化する蛍光タンパク質など、その用途は数え切れません。産業界には、このようなタンパク質をデザインし、その機能を改良したいという幅広いニーズが存在します。本講演では、私の研究テーマである人工知能を利用した機能性タンパク質のデザインについてご紹介します。

【略歴】2012年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。国立研究開発法人産業技術総合研究所、特別研究員、研究員を経て、2019年より主任研究員。2022年新化学技術研究奨励賞、2022年Oxford Journals JSBi Prize等を受賞。機械学習やバイオインフォマティクスなどの情報科学的アプローチに基づき、大量データの解析から生命を理解すること、その知見を生体分子の設計や制御へ応用することに興味を持っている。

講演(3) 現実空間を彩る空中像の作り方・使い方

小泉 直也(電気通信大学 大学院 情報理工学研究科 准教授)

小泉 直也

【講演概要】SF映画やファンタジー映画には、空中に映像が浮かぶ表現が出てくることがあり、未来や魔法の世界を象徴するものとして見るものを魅了します。このような体験を実現する空中像技術は、実際に少しずつ使われ始めています。これから映画のように楽しい体験を作っていくためには、どんな研究を進めていく必要があるでしょうか?本発表では、これまで取り組んできた空中像技術の作り方や使い方に関する研究を紹介し、これからの可能性を展望します。

【略歴】2012年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程修了.博士(メディアデザイン学).日本学術振興会特別研究員PD,東京大学情報学環研究員を経て,現在,電気通信大学情報理工学研究科准教授.知覚作用インタフェース,空中像光学系やクロミック作用を利用したディスプレイの研究に従事.

講演(4) データが可能にするプログラミング学習プロセス理解への新しい視点

谷口 雄太(九州大学 情報基盤研究開発センター 助教)

谷口 雄太

【講演概要】人は学習によって様々なことを知り、何かをより上手くやるためのスキルを身に付ける。では、学習それ自体をより上手くやるためにはどうしたらよいだろうか?人々の活動をデータに記録し、その分析と現場への情報提供を通じて教育と学習を改善する方法を研究するのがラーニングアナリティクスだ。データ分析から、無自覚な独特のクセを見つけたり、逆に類似する学習の仕方をパターンとして見つけることができる。こういった知見を授業・勉強に活かすことで改善に繋げることを狙っている。この講演ではプログラミング学習を中心にラーニングアナリティクスの研究を紹介する。

【略歴】2014年九州大学システム情報科学府博士課程修了。博士(情報科学)。徳島大学特任研究員、九州大学基幹教育院特任助教、九州大学情報基盤研究開発センター特任助教、九州大学システム情報科学研究院助教を経て、2020年12月より九州大学情報基盤研究開発センター助教。データマイニング、近年は特にラーニングアナリティクスに関する研究に従事。2022年情報処理学会山下記念研究賞など受賞。

講演(5) あなたの写真一枚でバーチャルロケ

金森 由博(筑波大学 システム情報系 准教授)

金森 由博

【講演概要】コロナ禍で外出自粛が続き悶々とする日々…気持ちだけでも旅行した気分になってみませんか? あなたの写真を一枚撮って入力すれば、憧れのあの場所の、青空や夕焼けの下のあなたの写真が出てくる、そんな技術を開発中です。手品のタネは、モノの見え方を逆算するニューラルネットです。モノの見え方は、モノの形、質感、それを照らす光で決まります。そこであなたの写真から、身体や服の形、肌や服の質感、あなたを照らす周囲の光を逆算し、青空や夕焼けの下であなたがどう見えるかを計算します。ゆくゆくは、特別な機材なしに映画ばりのバーチャルロケが実現できるようになるかもしれません。

【略歴】2009年3月東京大学情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻博士課程修了.博士(情報理工学).同年4月より筑波大学に勤務し,現職は筑波大学システム情報系・准教授.2014年から2016年まで日本学術振興会・海外特別研究員としてスイス連邦工科大学チューリッヒ校に派遣.2019年にエディンバラ大学に客員研究員として滞在.コンピュータグラフィクス,特にレンダリングや画像処理,深層学習の応用などに興味を持つ.情報処理学会, 画像電子学会, 芸術科学会各会員.

講演(6) 歌詞を理解し,作詞を支援するコンピュータ

渡邉 研斗(産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 メディアインタラクション研究グループ研究員)

渡邉 研斗

【講演概要】ポピュラー音楽において「歌詞」は「言葉」を通して感情やメッセージを伝えるための重要な要素です.しかし「歌詞」と「我々が普段使う言葉」の性質は大きく異なります.具体的には,歌詞は(1)テーマやストーリー展開,押韻・反復・倒置・比喩などの「言語の性質」と(2)メロディ・リズム・曲調に合わせた単語選びという「音楽の性質」を併せ持ちます.つまり,コンピュータに歌詞を理解させるためには,このような歌詞特有の性質を教えてあげる必要があります.本講演では,歌詞特有の性質を学習したコンピュータが人間と協調的に作詞を支援することができる歌詞情報処理技術について紹介します.

【略歴】2018年東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了.博士(情報科学).2016年から2018年まで日本学術振興会特別研究員(DC2).2018年より産業技術総合研究所研究員.歌詞を中心とした自然言語処理・音楽情報処理の研究に従事.

講演(7) みんなの手で創る,人にやさしいIoT

松田 裕貴(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 情報科学領域 ユビキタスコンピューティングシステム研究室 助教)

松田 裕貴

【講演概要】私たちの日常には,様々なIoT(インターネットに繋がったデバイス)が溶け込んでいて,生活のいたるところで活躍してくれています.でも,IoTがちょっとズレたことを自信満々に教えてくれる時があって,時々こう思うのです.「IoTって私のこと,分かってくれてないなぁ…」と.そんな経験はないでしょうか?私はあります.本講演では,IoTが「観測」する世界と,人が「知覚」する世界との間にはギャップがあるのでは?ということに焦点を当て,街に住む・訪れる人々の力を借りて情報を集める仕組み(参加型センシング)を応用し,IoTに人々の知覚を教える技術の実現に向けた研究プロジェクトについてご紹介します.

【略歴】2019年奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)情報科学研究科博士後期課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員(DC1).2019年より奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科助教.同年より,理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員を兼務.ユビキタス・モバイルコンピューティング,特に情報科学技術と人間との協調によるヒューマン・イン・ザ・ループなシステムに関する研究に従事.情報処理学会,電子情報通信学会,IEEE,ACM各会員.

講演(8) 親切なセキュリティ技術を目指して

藤田 真浩(三菱電機株式会社)

藤田 真浩

【講演概要】セキュリティ技術は利用者を攻撃者から守ってくれる不可欠な技術です。しかしながら、私たちが普段使っているセキュリティ技術の中には、利用者の利便性を必要以上に落とす不親切なインタフェースが提供されている場合があります。私の研究では、セキュリティ技術に含まれるが、多くの利用者が見落としている不親切な設計を見つけ、改善案を出してきました。当日は皆さんが当たり前に使っているであろうパスワード認証等を対象とし、実はそれらに含まれている不親切なインタフェース設計の例とその改善案を紹介します。

【略歴】2013年静岡大学情報学部情報科学科卒業.2015年同大学院修士課程修了.2018年同創造科学技術大学院博士課程修了.現在,三菱電機株式会社情報技術総合研究所勤務.情報セキュリティ,特に認証システムに関する研究開発に従事.博士(情報学).2016年度情報処理学会山下記念研究賞受賞.

講演(9) カードを使って安全に証明する方法~ペンシルパズルを例に~

宮原 大輝(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 助教)

宮原 大輝

【講演概要】次のシナリオを考えよう.パズル名人のVさんは,ある雑誌に掲載された数独パズルが解けず,雑誌の編集長Pに問い合わせた.もちろんPは答えがあることを知っているが,答えそのものをVに教えるわけにはいかない.この状況は,ゼロ知識証明という答えの存在だけを証明する暗号技術によって解決できる.本講演では,このゼロ知識証明を通常のコンピュータではなく,物理的なカード組を用いて実現する「カードプロトコル」を紹介する.その手順は非常にシンプルであり,前提知識を必要としないため,ゼロ知識証明のコンセプトを理解してもらう教材としての価値がある.加えて,様々な未解決問題が派生して生まれ,理論的にも興味深い.

【略歴】2021年東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了.博士(情報科学).日本学術振興会特別研究員PDを経て,同年10月より現職.産業技術総合研究所CPSEC協力研究員.情報セキュリティ,現代暗号,カードベース暗号の研究に従事.2021年東北大学総長賞,東北大学大学院情報科学研究科研究科長賞,CSEC優秀研究賞,ISEC研究会活動貢献感謝状受賞.2022年RIEC Award東北大学学生賞受賞.

講演(10) 「どのように」を考えながらのFPGAシステム設計

今川 隆司(明治大学 理工学部)

今川 隆司

【講演概要】情報処理システムを設計するときには「どんな」処理をするかだけでなく,「どのように」処理するかまでを考えることが重要です.例えば「8個の数の総和を求める回路」という簡単なお題でも,計算の方法や回路の構造を工夫することで,処理速度やノイズ耐性などが異なる様々な回路を考えることができます.システムに課せられる多様な制約の中で「どのような」回路が最適であるかを,時にはコンピュータの助けを借りながら考えることは,システム設計の醍醐味の一つです.本講演では,これまでに関わってきたFPGA関連のプロジェクトを紹介しながら,「どのように」を考えながらのシステム設計の面白さをお伝えできればと思います.

【略歴】2015年京都大学情報学研究科博士後期課程修了.博士 (情報学).北海道大学大学院情報科学研究科博士研究員,立命館大学情報理工学部助教を経て,2021年より現職.FPGAを中心としたシステム設計方法論や設計自動化,ハードウェアアクセラレータ設計等の研究に従事.情報処理学会,電子情報通信学会,IEEE各会員.

講演(11) プログラミングを自動化するプログラムをつくる

竹之内 啓太(株式会社NTTデータ)

竹之内 啓太

【講演概要】やりたいことをなんとなく伝えるだけでプログラムが自動的に生成される.こんな技術は夢のまた夢だと思っていませんか?実はこのような自動プログラミング技術はソフトウェア工学研究として長年取り組まれているテーマのひとつです.本講演では,自動プログラミング技術の研究動向に加え,自身の研究成果である入出力例を用いたSQLクエリの自動生成について紹介します.また企業でソフトウェア工学を実践する立場として,実際のソフトウェア技術者の先進技術活用に対するフィードバックの一例を紹介します.

【略歴】2017年大阪大学大学院情報科学研究科博士前期課程修了.同年株式会社NTTデータに入社.技術革新統括本部にてソフトウェア開発の生産性向上のためのプログラム合成技術やプログラム解析技術の研究開発に従事.情報処理学会ソフトウェア工学研究会運営委員.

講演(12) ソフトウェアの仕組みを無視する攻撃からも秘密データを守るOSを目指して

穐山 空道(立命館大学 情報理工学部 准教授)

穐山 空道

【講演概要】きちんとパスワードをかけたりプライバシー項目を設定してもなおデータが盗まれてしまう攻撃が驚異を増しています.これらの攻撃ではデータを読み取る際の時間差やデータの実態である電気信号の間の相互作用を利用して秘密データの読み出し,書き換えを実現するため,通常のソフトウェアによる保護では太刀打ちできません.そこでこのような攻撃から秘密データを守るため,これまでの OSの設計の常識を覆す方法でデータの位置を隠し,現在知られている攻撃だけではなくその亜種までも根本的に防ごうという取り組みを紹介します.

【略歴】2010 年京都大学工学部情報学科卒.2015 年東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻修了.博士(情報理工学).日本電信電話株式会社,産業技術総合研究所,東京大学を経て,2022 年 4 月より立命館大学 情報理工学部 セキュリティ・ネットワークコース 准教授.メモリシステム,性能分析,仮想化技術等の研究に従事.

講演(13) 2つのAIを戦わせて人の行動を正確に認識する

長谷川 達人(福井大学 学術研究院工学系部門情報・メディア工学講座 准教授)

長谷川 達人

【講演概要】スマートフォンやウェアラブルデバイスが広く普及したことで,加速度センサ等を用いて人の動作を容易に計測できるようになりました.一方,センサ値は人間には解釈が難しく,センサ値を行動というラベルに変換する行動認識技術が必要です.近年では,AIを用いることで,容易に行動認識を実現することができますが,AIの訓練には多くのデータが必要です.しかも,センサデータは様々な環境で,様々なサンプリング周波数で計測されます.本講演では,2つのAIを戦わせることで,少ないデータでも行動認識の精度を向上させる手法をご紹介します.

【略歴】2009年石川工業高等専門学校電子情報工学科卒業.2011年金沢大学工学部情報システム工学科卒業.同年株式会社富士通北陸システムズ入社.2014年東京医療保健大学助手.2015年金沢大学大学院自然科学研究科修了.博士(工学).2017年福井大学大学院工学研究科講師,現在,同大学准教授.コンテキストアウェアネス,深層学習,教育工学に関する研究に従事.

講演(14) 情報技術から取り組む量子ネットワーク・量子コンピューティング

永山 翔太(慶應義塾大学 政策・メディア研究科/株式会社メルカリ 研究開発部R4D)

永山 翔太

【講演概要】量子ネットワークによって実現する分散量子コンピュータや量子インターネットの魅力と構成について講演します。分散量子コンピュータは、スパコンのように、多数の量子コンピュータをクラスター化した大型量子コンピュータです。自在に量子情報を処理するには、このようなネットワーク化が必要になります。量子インターネットは、量子情報を自在に流通させるための新しい通信インフラです。量子コンピュータ同士を繋ぐほか、量子センサーデータの流通や、デジタル技術とは異なる仕組みのセキュリティの実現など、面白い展開が予想されています。以上のような分野概要と、「量子ネットワークシステム」を構成する諸分野についてお話します。

【略歴】2017年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程サイバーインフォマティクスコース修了.博士(政策・メディア).2018年4月より(株)メルカリR4Dシニアリサーチャー.2022年6月より慶應義塾大学政策・メディア研究科特任准教授を兼務.現職中にNISC研究・産学官連携戦略ワーキンググループ委員,2018年度未踏ターゲット事業を経験.現在,量子インターネットタスクフォース代表,WIDEプロジェクトボードメンバー,JSTムーンショット目標6内「量子通信システム」PM,情報処理学会量子ソフトウェア研究会運営委員.