情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス 情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日〜16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス
IPSJ-ONE
日時:3月16日(土)15:30-17:30
会場:第6イベント会場(8号館831教室)
【セッション概要】情報処理学会には多数の研究会がある一方,異分野で現在注目されている研究を知る機会は少ない.本企画では,多様な研究分野を垣根なく俯瞰するため,各研究会に対し,優れた研究を遂行しておりプレゼン力も高い,若手を中心とした研究者を推薦する形式で募集し,招待講演者を厳選する.講演内容も,専門家のみならず,高校生,学部生,他分野の聴衆が理解しやすいよう配慮する.本企画を通じて,異分野交流など研究の発展に向けたコラボレーションや展開を作り出していく場の構築を目指す.マスメディア・ネットメディア,動画中継,ステージ演出を含め,研究者の将来にも繋がる情報発信や,人脈形成に向けた多数のアウトリーチを予定している.
司会:五十嵐 悠紀 (明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 准教授)
【略歴】2010年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.博士(工学).2010年より日本学術振興会特別研究員PD, 2013年よりRPDとして筑波大学に所属.2015年より明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科専任講師.2018年より同大学准教授.コンピュータグラフィックスやユーザインタフェースに関する研究に従事.2016年よりJSTさきがけ研究員.Yahoo!ニュース個人,日本ビジネスプレス,オーサー.
司会:牛久 祥孝 (オムロンサイニックエックス株式会社 リサーチアドミニストレイティブディビジョン プリンシパルインベスティゲーター)
【略歴】2013年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了.2013年日本学術振興会特別研究員およびMicrosoft Research Redmond Intern.2014年NTTコミュニケーション科学基礎研究所入所.2016年東京大学情報理工学系研究科講師.2018年オムロンサイニックエックス株式会社プリンシパルインベスティゲーター,現在に至る.主として画像キャプション生成や画像認識,クロスメディア理解の研究に従事.2011年ACM Mutlimedia Grand Challenge Special Prize,2012年電子情報通信学会パターン認識・メディア理解研究会研究奨励賞等受賞.

[研究会推薦]

 
研究会推薦:招待講演(1) プログラマブルな電子楽器
[組込みシステム研究会]
青木 海 (sigboost株式会社 代表取締役 社長)
【講演概要】私達は新しい音楽表現にチャレンジするアーティストのために,「プログラマブルな電子楽器」を開発しています.電子楽器はデジタルとアナログの境界で動く非常に高度なリアルタイム信号処理システムです.簡単なコーディングと効率的な処理の両立は非常に難しい課題ですが,新しい言語や適切なアーキテクチャによってこの問題を解決できるかもしれません.本講演ではFPGAと高位合成により性能と簡単なコーディングの双方を担保する「sigboost」や,ビジュアルプログラミングによって電子楽器のコントロールをプログラム可能な「midiglue」のチャレンジについて,周辺領域を交えながら紹介します.
【略歴】2018年筑波大学大学院システム情報工学研究科修士課程終了.修士(工学).同年sigboost株式会社を創業,代表取締役.孫正義育英財団一期生. 2015年に経産省IPA未踏事業に採択,FPGA高位合成処理系の開発により翌年スーパークリエイター認定.既存の枠に囚われない新しい電子楽器,コンピューター・アーキテクチャ,設計言語を社会に提案していきます.
 
研究会推薦:招待講演(2) ソフトウェアの生態系を探る
[ソフトウェア工学研究会]
石尾 隆 (奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授)
【講演概要】新しいソフトウェアを効率よく開発していくために,ソフトウェア開発者たちは, 他の開発者が作成したソフトウェアを素材として開発を行い,出来上がったものをさらに他の開発者のために公開する,オープンソースソフトウェア開発を実践しています.このようなプロジェクト間の関係の多くは,どこかに文章として記述されているというわけではありませんが,それらのソースコードの類似性から推定することが可能です.本講演では,自分たちが使っているソフトウェアの原材料として誰が作ったどんなソフトウェアが使われているのかを追跡し,簡単に確認できるようにするための技術について紹介します.
【略歴】2006年大阪大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了.同年独立行政法人日本学術振興会特別研究員(PD),2007年大阪大学大学院情報科学研究科助教,2017年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科准教授を経て現在に至る. プログラム理解,プログラム解析,リポジトリマイニング技術の研究に従事. 2007年山下記念研究賞受賞.情報処理学会,電子情報通信学会,ソフトウェア科学会,IEEE,ACM 各会員.
 
研究会推薦:招待講演(3) 空気が読める会話ロボット
[音声言語情報処理研究会]
井上 昂治 (京都大学 大学院情報学研究科 特定助教)
【講演概要】最近では人間とロボットが会話をするシーンが珍しくありません.しかし,会話相手の意図や気持ちをロボットが正しく理解できずに,会話がうまく続かないことがよくあります.将来やってくるであろうロボット社会では,人間と協調的に会話をすることが重要です.私の研究では,会話に対する興味や意欲を表す「エンゲージメント」の自動推定に取り組んでいます.相手が話を聞いているときの,あいづち,笑い,うなずき,視線といった細かなふるまいを自動的に検出して,エンゲージメントを推定します.発表では,自律型アンドロイドERICAに,エンゲージメント推定を応用して,ERICAが「空気」を読みながら会話をする様子も紹介します.
【略歴】2015年京都大学大学院情報学研究科修士課程修了.同年,日本学術振興会特別研究員(DC1).2018年京都大学大学院情報学研究科博士後期課程研究指導認定退学.現在,京都大学大学院情報学研究科特定助教.博士(情報学).音声対話システム,マルチモーダル信号処理に関する研究に従事.人間らしいコミュニケーションを行うシステムの実現に興味を持つ.2017年度人工知能学会研究会優秀賞などを受賞.
 
研究会推薦:招待講演(4) 数値シミュレーションを使った形のデザイン
[コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究]
梅谷 信行 (東京大学 大学院情報理工学系研究科 特任講師)
【講演概要】近年,3Dプリンタなどのコンピュータで制御される工作機械が家庭にも普及し,個人が簡単に複雑な形状をした物を作れるようになりました.しかしながら,多くの人にとって高度な機能をもった物を設計するのは難しいのが現状です.本講演ではリアルタイムの物理シミュレーションを形状モデリングを組みわせることで,誰でも物理的に正しく動く物を設計できるようなシステムを紹介します.
【略歴】2012年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程終了.博士(情報理工学).オートデスク研究所主任研究員,Design and Fabricationグループ長を経て,2018年より東京大学創造情報学専攻特任講師. Microsoft Resarch Asia Fellowship Award受賞.インタラクティブな設計支援システムを研究.
 
研究会推薦:招待講演(5) 目に見えるものが真実とは限らない:なりすましとの戦い
[コンピュータセキュリティ研究会]
大木 哲史 (静岡大学 総合科学技術大学院 講師)
【講演概要】深層学習をはじめとした機械学習技術は,情報セキュリティ分野においても様々な場面で応用が進んでいます.特に,生体認証や監視カメラといった画像認識を基礎とするセキュリティ技術は機械学習技術の積極的な活用が進んでいる分野と言えます.一方で,機械と人間は未だに同じ感覚を共有しているとは言えず,故に人間には異常と思える入力を正常と誤解してしまうことがあります.本講演では,このような現象を巧妙に利用した認証システムへのなりすまし攻撃と,その検知技術に関して,講演者自身の取り組みを例に挙げつつ紹介します.
【略歴】2010年早稲田大学理工学研究所次席研究員,2013年産業技術総合研究所特別研究員を経て2017年より静岡大学総合科学技術大学院講師.生体認証を中心としたネットワークのセキュリティと認証技術に関する研究に従事.2010年2月 博士(工学)早稲田大学.情報処理学会,電子情報通信学会各会員.
 
研究会推薦:招待講演(6) 最小のエネルギーで計算する電圧スケーラブルプロセッサ
[システムとLSIの設計技術研究会]
塩見 準 (京都大学 大学院情報学研究科 助教)
【講演概要】なるべく省エネルギーに動くプロセッサの実現は,スマホの電池長持ち化やデータセンタの電力削減などに直結する重要課題です.では,プロセッサが所定の計算を完了するために必要なエネルギーは,理論的にどこまで下げられるのでしょうか?講演者は電圧スケーリング技術を活用し,限界まで消費エネルギーを削減できるプロセッサの開発に取り組んでいます.プロセッサが忙しい時には高い電圧を,暇な時には低い電圧を与え,メリハリある電圧制御を行うことで同じ処理でも大幅にエネルギー効率を改善できます.本講演では,プロセッサのハードウェアおよびソフトウェアの両観点から,電圧スケーリング技術に関する最新のアプローチを紹介します.
【略歴】2017年11月京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻博士後期課程修了(博士(情報学)).日本学術振興会特別研究員(DC1).2017年12月より京都大学大学院情報学研究科助教.集積回路設計手法,とりわけディジタル集積回路の省エネルギー化に注目した回路設計手法を研究.2016年度情報処理学会山下記念研究賞受賞.2017年度情報処理学会CS領域奨励賞受賞.
 
研究会推薦:招待講演(7) 情報処理技術による教育ビッグデータの料理法
[教育学習支援情報システム研究会]
島田 敬士 (九州大学 大学院システム情報科学研究院 准教授)
【講演概要】教育分野にもAI×ビッグデータの波が到来している.学習管理システムやデジタル教科書システムに代表されるデジタル学習環境には,学習活動や教育活動の履歴が保存されている.これらのデータを活用することで教育現場の最適化や,学習・教育の改善を目的とした学習分析と呼ばれる学際的研究が活発化している.例えば,デジタル学習環境上の学習活動に対するストリーム処理技術や変化検出技術,講義資料などの教育コンテンツに対するメディア処理技術,学習者の知識構造を分析するためのグラフ解析技術など,様々な情報処理技術が活躍している.本講演では,学習分析に関する講演者のこれまでの活動を紹介し,教育ビッグデータの魅力を訴える.
【略歴】2007年九州大学大学院システム情報科学府博士後期課程修了.博士(工学).九州大学大学院システム情報科学研究院助教,同大基幹教育院准教授を経て2017年4月より現職.ラーニングアナリティクス,画像処理,パターン認識に関する研究に従事.2015年よりJSTさきがけ研究者兼任.
 
研究会推薦:招待講演(8) やわらかインタフェース
[エンタテインメントコンピューティング研究会]
杉浦 裕太 (慶應義塾大学 理工学部情報工学科 専任講師)
【講演概要】やわらかいものは,人間がリラックスするための空間に多く存在し,ソファやクッションのように人と環境の間の緩衝材として,またときにはぬいぐるみのように人間の嗜好品として機能している.このやわらかい物体にセンシングとアクチュエーションであるインタフェース機能を付与することによって,人間の活動を自然に長時間計測したり,ゆっくりとした情報提示ができると考えている.本発表では,これまで取り組んできた生活に存在するやわらかい物体をインタフェース化する研究を紹介する.
【略歴】1986年神奈川生まれ.2013年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程修了.同年日本学術振興会特別研究員(PD),2014年慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任助教,2015年産業技術総合研究所人間情報研究部門デジタルヒューマン研究グループ産総研特別研究員,2016年慶應義塾大学理工学部情報工学科助教.2018年同専任講師,現在に至る.ヒューマンコンピュータインタラクションやユビキタスコンピューティング,エンタテインメントコンピューティングに関する研究に従事.博士(メディアデザイン学).
 
研究会推薦:招待講演(9) 多様な人間と多様なWebシステムの調和
[インターネットと運用技術研究会]
高村 成道 (株式会社ハートビーツ MSP事業部 取締役)
【講演概要】みなさんが日頃から利用しているWebサービスを提供し続けるには,技術者による様々なメンテナンスが必要であるため,機械だけでなく人を支える組織のパフォーマンスも重要です.わたしは,機械を最適化する一方で,技術者がWebサービスの裏側をわくわくしながら支えることができる世界を作りたいと思っています. 今回は,この世界を実現するために,人と機械の境界をなくし,それらを1つのシステムとして捉えるという新たな組織のあり方について語りたいと思います.
【略歴】2014年電気通信大学情報理工学部情報・通信工学科卒業.株式会社ハートビーツにて18歳の頃より現在に至るまで9年間,ゲーム,EC,広告メディアなど様々なWebシステムの設計・構築・運用を経験した.2017年12月執行役員 VP of Engineering を経て2018年6月より現職.運用技術と組織マネジメントに興味を持つ.現在社会人学生としてグロービス経営大学院に在籍中.
 
研究会推薦:招待講演(10) “味(テイスト)”の探求
[ヒューマンコンピュータインタラクション研究会]
中村 裕美 (産業技術総合研究所 情報技術研究部門 メディアインタラクション研究グループ 産総研特別研究員)
【講演概要】味覚器に電気刺激を与えると,味覚のような感覚を生起させることができます.約250年前に発見されたこの電気味覚が,今HCI分野で味覚をコントロールする新たな手段として使われてきています.本講演では電気味覚の活用法として,化学物質の添加なしに飲食物の味を変えられるの食器の紹介や,おいしさと健康を両立させる活用法など,"テイスト"にかかわる研究を紹介します.
【略歴】2014年明治大学大学院理工学研究科博士後期課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員(PD,東京大学大学院情報学環 暦本研究室)を経て2017年より現職.食メディア,特に電気味覚に関する研究や,音楽制作支援に関する研究など,感覚とメディアに関する研究に従事.第20回メディア芸術祭エンタテインメント部門優秀賞など受賞.
 
研究会推薦:招待講演(11) 時差を乗り越えて「一緒に食べる」を支援する
[グループウェアとネットワークサービス研究会]
野口 康人 (聖徳大学 短期大学部総合文化学科 准教授)
【講演概要】グローバル化が進む現在,親しい人と離れて暮らし,止むを得ず独りで食事をする孤食者が増加しています.このような現状に対し,同じタイミングでなくても一緒に食事すること(共食)を可能にするため,ビデオメッセージを用いた時差共食の実現を目指しています.こうした共食場面において,ただ単に食事相手からのビデオメッセージを流すのではなく,ビデオ閲覧者の食事進捗状況に応じてビデオ再生速度を調整する手法を提案しています.本講演では,現在はまだ日常的に行われていない時差共食の実現に向けて構築したシステムや,擬似的・実験的に設定した共食実験において行われたコミュニケーションの分析結果について紹介します.
【略歴】2017年筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了.博士(情報学).2018年4月より聖徳大学短期大学部総合文化学科准教授(現職).グループウェア,遠隔会話支援,共食コミュニケーション支援の研究に従事.情報処理学会山下記念研究賞,日本読書学会読書科学研究奨励賞受賞など.
 
研究会推薦:招待講演(12) 歴史学の情報 part4 ~地震史料のクラウド解読~
[人文科学とコンピュータ研究会]
橋本 雄太 (国立歴史民俗博物館 研究部 助教)
【講演概要】過去の地震の記録(地震史料)は,地震学や歴史学,防災研究のための重要な基礎データです.過去の地震を知ることで,今,起こりうる災害の様々を知ることができます.しかし計器による観測データが存在しない江戸時代以前の地震について知るためには,古文書などを解読・テキスト化する作業が欠かせません.この作業を「翻刻」といいます.私はクラウドソーシングを駆使した地震史料の大規模翻刻に取り組んできました.2017年に公開した『みんなで翻刻』というプロジェクトでは,4,000人を超える参加者により,500万文字の史料の翻刻を実現しています.インターネットから多くの知を集めることで,過去の解明に貢献しています.
【略歴】2017年京都大学文学研究科博士後期課程中退.2017年4月より現職.2018年7月に博士(文学)取得.前近代の歴史文献資料を対象とした教育ソフトウェアやクラウドソーシング・システムの研究開発に従事している.2018年情報処理学会山下記念研究賞など受賞.
 
研究会推薦:招待講演(13) 行動認識技術で動物の生態の謎に迫る
[ユビキタスコンピューティングシステム研究会]
前川 卓也 (大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授)
【講演概要】我々が夕暮れ時に見かける鳥の群れはどこからやって来て,どこへ向かうのだろうか?近年のセンサ技術・計算機技術の進展に伴い,GPSやカメラを搭載した小型データロガーをそのような動物に添付し生態を観察する,バイオロギングと呼ばれる手法が可能となってきました.しかし,動物に搭載するバッテリ重量の制約上,カメラ等の消費電力の大きいセンサは短時間しか駆動できません.本講演では,行動認識技術を用いてそのような消費電力の大きなセンサを適応制御する手法に関して紹介します.
【略歴】2006年大阪大学大学院 情報科学研究科 博士後期課程修了.2006年NTTコミュニケーション科学基礎研究所入所.2012年より大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 准教授,現在に至る.ユビキタスコンピューティング,ウェアラブルセンシングに関する研究に従事.2010年度 情報処理学会 山下記念研究賞,2013年度 日本データベース学会 上林奨励賞,2015年 電気学会 優秀論文発表A賞,第一回 大阪大学賞(若手教員部門)など受賞.
 
研究会推薦:招待講演(14) 情報学で世界を平和に
[数理モデル化と問題解決研究会]
水野 貴之 (国立情報学研究所 情報社会相関研究系 准教授)
【講演概要】世界は多くの企業が連携し,複雑なグローバル・サプライチェーンを形成している.このサプライチェーンを介して,我々は地球の裏側の思いもよらない人権侵害・環境汚染・内戦加担が疑われる企業と,僅か平均6取引先で繋がっている.首脳会合G20では,この問題の解決が急務であるとしているが,複雑にグローバル化した全貌の把握は困難で解決の糸口は見えていない.グローバル・サプライチェーンを,電子回路のような巨大ネットワークととらえ,不具合であるブラック企業が集中するコミュニティを抽出し,ブラック・コミュニティと我々とを繋げるブリッジ企業を検出する.僅かなブリッジ企業が連携するだけで,クリーンな世界が実現できる.
【略歴】2005年中央大学大学院理工学研究科博士課程修了.博士(理学).日本学術振興会特別研究員DC,同PD,一橋大学経済研究所専任講師,筑波大学大学院システム情報工学研究科准教授を経て,2013年より現職.総合研究大学院大学複合科学研究科准教授を併任.2013年より,さきがけ研究員を務めた.専門は,ビッグデータ科学の社会科学への応用.近年は,情報学・データ科学が未開拓の国際関係論への拡張に取り組む.情報処理学会第75回全国大会大会優秀賞を受賞.
 
研究会推薦:招待講演(15) モノの使われ方から人を知る
[モバイルコンピューティングとパーベイシブシステム研究会]
村尾 和哉 (立命館大学 情報理工学部 准教授)
【講演概要】自分はたいして使っていないのに家のトイレットペーパーの減りが早いなと思ったことないですか?冷蔵庫を1日何十回も開けているのは誰ですか?私たちは家具や電化製品,トイレ,風呂などさまざまなモノを使用して生活しています.それらのモノにセンサを取り付ければ,誰が,いつ,何を,どのように使ったかを,コンピュータが知ることができ,日々の生活の改善につなげることができます.カメラやマイクは使いません.嫌ですよね.本発表ではモノに取り付けられたセンサのデータから,そのモノの使用者や使用方法を知る技術を紹介します.
【略歴】2010年大阪大学大学院情報科学研究科博士課程後期課程修了(短縮).博士(情報科学).日本学術振興会特別研究員PD,神戸大学大学院工学研究科助教,立命館大学情報理工学部助教,独Freiburg大学Visiting Researcherを経て,2017年より同准教授.ウェアラブル,ユビキタス,モバイルコンピューティング,人間行動認識の研究に従事.情報処理学会,日本データベース学会,ヒューマンインタフェース学会,IEEE,ACM各会員.