産業用AIエッジ撮像システムの開発
大屋 武(キヤノン株式会社)
イメージセンサは、人の目で見てきれいな画像を撮るために、諧調性、解像度、フレームレート等の性能を向上させてきた。しかし、その性能はAIを用いた学習・推論に最適なものとは限らない。現状では、写真や動画向けの高諧調、高解像度に対して、後段のAI処理が対応していない場合が多い。AIを用いたシステムの構築は、エンジンやアルゴリズムの特性を考慮して行う必要がある。CMOSイメージセンサとAI推論エンジンを組み合わせた産業用AIエッジ撮像システムの開発を行った。グローバルシャッターCMOSイメージセンサとAI推論の組み合わせで、未だ目視に頼っている検査工程の自動化を目指す。同システムと、それを用いたソリューション事例を紹介する。