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ポスターセッション発表概要
超高速な楕円曲線暗号の実現に向けたFourQのASIC実装
○粟野 皓光,池田 誠(東京大学)
無線通信技術の発展により,伝送容量は急激に増加している.一方,情報の発信元を担保するための署名生成・検証に掛かる時間がボトルネックとなりつつあり,今後の急激なトラフィック増加に対応できない可能性が懸念されている.本発表では,FourQ曲線上のスカラー倍算を高速に計算するASICプロセッサを提案する.2次拡大体に特化した演算器を導入することで,リダクション処理を軽減し,大幅な効率化を可能とした.65nm SOTBプロセス向けに配置配線した結果,FPGA実装の11.8倍,Curve25519を用いたASIC実装の1.58倍の高速化が達成できる見込みであることが明らかになった.
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