非線形変換テーブルS-Boxの高効率実装手法の提案
○岡部 忠(東京都立産業技術研究センター)
超スマート社会の実現を目指しIoT向けデバイスの開発が加速している。小型なエッジ/フォグデバイスにもデータの秘匿性を高めるセキュリティ技術の適用が不可欠となっているが、セキュリティ技術の実用化において実装面の問題がある。暗号技術の基本部品である非線形変換テーブルS-Boxを回路で実現する場合の実装性能は、暗号技術の採用において大きく影響する。S-Boxをデジタル回路で実現する場合の実装最適化手法として様々な手法が提案されているが、本発表では既存手法とは異なる高効率な実装手法を提案する。提案法をストリーム暗号規格へ適用した時のハードウェア実装性能を示し、提案法の有効性について議論する。