多元ハフマン符号を用いた階層型ストレージのSSDキャッシュ向けデータ圧縮/高信頼化手法の提案
○渡邉 光,竹内 健(中央大学)
SLC NAND型フラッシュメモリは低容量だが高信頼のため階層型ストレージのSSDキャッシュとして用いられている。しかし、近年データセンタで扱うデータ量の増加によりさらに大容量なSSDキャッシュが求められている。そこでMLC NAND型フラッシュメモリを階層型ストレージのSSDキャッシュとして利用するために、データ圧縮で一般的に用いられているハフマン符号を応用し、データ圧縮と高信頼化の両方を実現する手法を提案した。提案手法をデータベースファイルに用いた結果、NAND型フラッシュメモリに保存するために必要なメモリセル数を最大65.7%、データ保持エラーを最大82.6%削減し、データ圧縮と高信頼化の両方を実現することができた。