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ポスターセッション発表概要
群遅延偏差の線形近似による多段構成TIAのジッタ低減
○谷村 信哉(滋賀県立大学)
近年、光通信システムの大容量化に伴い、トランスインピーダンスアンプ(TIA) の高速化が求められている。TIA を高速化する際、多段構成とインダクティブピーキングが広く用いられる。しかし、多段構成では、各段での群遅延特性の重ね合わせにより群遅延偏差が増加し、ジッタが増大することが問題となっている。また、ジッタ増大の原因である群遅延偏差を低減することと周波数帯域はトレードオフの関係にありその両立が困難である。本研究では、群遅延偏差の線形近似を行うことで、群遅延特性の最適点を確認し、最小の周波数帯域の犠牲で、群遅延偏差を最小に抑えることが可能となった。また、その有効性を多段構成TIA において確認した。
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