チップのばらつきを利用した3値連想メモリアーキテクチャの開発とその応用
○内藤 匡志,熊木 武志(立命館大学)
近年, 少子高齢化を背景とした,高齢者に対する介護とそれに付随する生産労働人口の減少に伴い, 人々の新たなパートナーとなりうるパートナーシップロボット開発への期待が高まっている. しかし, 現状パートナーシップロボットは工場で生成された画一的なものであり,真の意味での人間のパートナーとなりうるロボットの開発は未だ十分とは言い難い. 本研究は, その様な背景を受けて, チップ製造時のばらつきを抽出し, ロボットの行動となるメモリに組み込むことによって, ロボットの固有の動作を生み出すことを目標に, 連想メモリ(Content Addressable Memory:CAM)とPUFの技術を利用したチップ依存のテーブル変換処理機構の開発を行ったものである.