小規模SRAM回路のフリーツールによるレイアウト設計及び検証
○中野 裕次,松本 浩,中村 和之(九州工業大学)
近年IоTなどの技術分野では、センサー専用の小規模なデータ処理ICをカスタム設計したいというニーズがあるが、IC開発を行う上で、EDAツールの経費が参入障壁となっている。そこで本研室では、IC設計のコストダウンを目的とし、LSI設計ツールのフリーツール代用化を進めてきた。今回は、具体的な回路として、我々のセンター内のクリーンルームで試作可能な、数Kbit規模のSRAM回路を搭載したICを、フリーツールで設計し、検証(DRC&LVS)を行った。その結果、約5万トランジスタ規模までであれば、DRC検証に要する時間が許容範囲内であり、フリーツールによるレイアウト設計が十分可能であることがわかった。