時系列特徴を考慮した脳型計算ベース車載ネットワークセキュリティ技術に関する基礎的検討
○須田 拓樹,夏井 雅典,羽生 貴弘(東北大学)
自動運転および高度運転支援システムに代表される自動車IoT技術の普及に伴い,外部ネットワークとの通信を介した様々な手段による攻撃を柔軟かつ高速に検知・遮断する,車載ネットワーク向け不正侵入検出技術の確立が急務となっている.本研究では,リカレントニューラルネットワーク(RNN)を活用した車載ネットワーク向け不正侵入検出技術について述べる.RNNが有する時系列特徴の学習機能を用いることで,車載ネットワークにおいて想定されうる(1)不正ID送出によるフレーム転送妨害,(2)速度表示器の数値改変,といった様々な攻撃パターンを柔軟に検出可能であることを示す.