MIMO対応高Q値オンチップバンドパスフィルタに関する研究
○岸田 一輝,前多 正(芝浦工業大学)
第5世代移動通信システムでは, 超多素子のアンテナを用いるmassive MIMO技術の活用が検討されている. これに伴ってRFアナログフロントエンドでは, フィルタの数が著しく増大することが予測される. 部品点数の削減には, フロントエンドのフィルタの集積化が可能な, 4相受動ミキサを用いたオンチップバンドパスフィルタ(BPF)が注目されている. このオンチップBPFの特性について多くの論文で報告が行われているが, LO信号の立上り/立下り時間やデューティサイクルの変化, MOSスイッチの寄生容量がミキサの特性に与える影響の解析は行われていない. 今回, これらの要因がミキサ回路の特性に与える影響の解析を行った.