FPGA用OpenCLコードの自動最適化とステンシル計算への応用
○遠藤 司,Hasitha Muthumala Waidyasooriya,張山 昌論(東北大学)
近年、C言語ベースでFPGAアクセラレータを設計可能なOpenCL環境が提案されている。しかし、CPU向けコードをそのままFPGAに実装しても高性能にならない可能性が高い。最適設計には、コンピュータアーキテクチャに関する知識が必要不可欠である。また、OpenCLコードのコンパイル時間は非常に長いため、何度もコードを書き直してコンパイルすると膨大な設計時間がかかる。この問題を解決するため、自動最適化手法を提案する。この手法では、コンパイルの初期段階で性能を正確に予測し、最適アーキテクチャを決定できる。提案手法により、ステンシル計算アクセラレータの設計時間を従来手法の6%〜11%に削減できた。