近年ＩｏＴなどの技術分野では、センサー専用の小規模なデータ処理ICをカスタム設計したいというニーズがあるが、IC開発を行う上で、EDAツールの経費が参入障壁となっている。そこで本研究では、IC設計のコストダウンを図ることを目的として、レイアウト設計・レイアウト検証を行うためのフリーツールベースの開発環境をＧｌａｄｅとＫＬａｙｏｕｔにより構築し、商用ツールベースの開発環境との比較検討を行った。その結果、フリーツールの利用においては、レイアウト検証の実行時間がネックであったが、1万トランジスタ以下の小規模回路であれば、代用可能であることを確認した。