複数の脳内埋植型イメージセンサを搭載した多点撮像デバイスと近赤外線光を利用した画像伝送によるマウス用脳機能計測システム
○速水 一,春田 牧人,野田 俊彦,笹川 清隆,徳田 崇,太田 淳(奈良先端科学技術大学院大学)
マウス脳内に埋植し神経活動を計測するための小型イメージセンサをフレキシブルな同一基板上に複数実装し,任意のセンサで撮像した画像を近赤外光によって外部回路へ伝送するシステムを構築した.本システムは,複数のイメージセンサとLEDドライバを共通配線に接続することで省配線なシステムを構築しており,ボタン電池と小型ICの制御だけで複数チップが順次駆動される.このシステムにより生体脳内に複数のセンサを侵襲性抑えて埋植し,広範囲の脳機能を撮像できると考えられる.本発表では,デバイス概要とシステムブロックの詳細について紹介し,画像出力を近赤外LEDの点滅によって非同期伝送するシステムについて発表する.