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ポスターセッション発表概要
貫通電流の電源電圧依存性を考慮したゲート遅延モデル
○西澤 真一,伊藤 和人(埼玉大学)
回路設計において論理ゲートの正確な遅延予測技術は不可欠である.CMOS論理回路の伝搬遅延は,負荷容量と負荷容量を充放電する電流によって決まる.負荷容量を充放電する電流は,論理ゲート内の充放電パスの電流と,相補となるパスを流れる貫通電流から構成される.貫通電流はトランジスタの閾値電圧,電源電圧,入力波形によって変動するため,論理ゲートの遅延の予測には貫通電流を正確に見積もることが必要である.本研究では,貫通電流の電源電圧依存性を考慮したゲート遅延モデルを示す.また本モデルを用いて,回路設計における電源電圧,閾値電圧,ファンアウトの設定法の指針を示す.
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