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ポスターセッション発表概要
パラメトリックESRによる微量フリーラジカルセンサ
○北川 章夫(金沢大学)
細胞の酸化ストレスやアレルギー疾患のメカニズムを探ることを目的として、フリーラジカルを定量できるセンサチップを開発した。測定原理は電子スピン共鳴法(ESR)と同じであるが、電磁石による磁場掃引なしにフリーラジカル固有のスペクトラムが得られる“パラメトリックESR“を新しく提案する。CMOS 180nmプロセスによりセンサ回路を集積化し、DPPH等の安定ラジカルの電圧掃引ESRスペクトラムの観測に成功、約10^14の最小検出スピン数を達成した。医学応用のためには、細胞内の微量酸素ラジカルを検出する必要があり、さらに1~2桁の高感度化が必要となる。ポスターでは、各種センサ回路方式に対する感度の解析結果と高感度化の方法を示す。
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