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ポスターセッション発表概要
低位相ノイズと低消費電力を両立した縦積みアンプを用いた39.25MHz水晶発振回路
○井口 俊太,桜井 貴康,高宮 真(東京大学)
IoTノードにおいて無線通信用の基準周波数を生成する水晶発振回路は、常時動作するためIoTノードの低電力化を阻害する要因となっている。そこで、水晶発振回路の消費電力を低減するために、水晶発振回路の電源電圧を通常用いられる内部用(1.2V)からI/O用(3.3V)に変更し、負性抵抗生成用アンプを従来の1段から4段縦積み構成に変更した新しい回路構成を提案する。通常、低電力化のためには電源電圧を下げることが定石であるが、電源電圧を上げるという逆転の発想により、位相ノイズを犠牲にせずに、65nm CMOSプロセスを用いた水晶発振回路において世界最小の消費電流(5.8μA)と世界最高の性能指標(FOM = 278dB)を達成した。
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