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ポスターセッション発表概要
SRAM構造を用いた確率的A/D変換器
○今村 竜,北川 章夫(金沢大学)
6T SRAM CELL 1つを1コンパレータとする確率的A/D変換器を提案する.これにより世界最小の確率的A/D変換器を実現できる.製造ばらつきによるインバータペアのラッチ動作のばらつきと,ラッチ動作へのビットライン電圧バイアスを利用して,確率的A/D変換する.提案するA/D変換器の変換/デジタル出力動作は,SRAMの書き込み/読み出しに相当する.従来の確率的A/D変換器では,90nm CMOSプロセスを用いて製造する場合,5bit(2047個のコンパレータ)を実現するのに必要な面積は0.0956mm2だが,提案する構成の面積は0.0025mm2となり,97%も面積を削減できる.
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