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ポスターセッション発表概要
時間ドメインアナログ信号処理回路を用いた神経電位計測向け圧縮センシングエンコーダ
○岡澤 貴之,石田 誠,秋田 一平(豊橋技術科学大学)
神経電位信号を長期計測するためには,計測デバイスを無線化することにより,体外へのデバイスや配線の露出を無くす必要がある.無線化に際して送信データ帯域の削減が不可欠であるが,一般的なデータ圧縮方式は,まず圧縮前の段階で入力信号を全てディジタル信号に変換する必要があるため,高速なプリアンプ・ADCが必要となり,消費電力の増加が懸念される.本研究では,圧縮センシングを応用した信号取得システムを開発した.本システムは,圧縮に必要な積和演算を時間ドメインアナログ回路により行い,信号の取得と圧縮を同時に実現する.これにより少ない観測回数により計測を行えるため,回路の動作速度が下がり低消費電力化が期待できる.
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