複数のイメージセンサを２つの共通配線のみで順次駆動し，生体内で撮像した画像を取得するシステムを構築した．このシステムにより生体脳内に複数のセンサを小規模な形態で完全埋植し，広範囲の脳機能を撮像できると考えられる．共通配線からは直流電源が与えられ，極性の反転を制御信号とした．極性反転時も整流機構とキャパシタによって電源は保持され，内部生成したクロックや参照信号によって撮像を継続し，画素出力をPWMに変調する．制御信号によってIDを切り替え，予め設定したIDの一致したセンサのみが外部に信号を出力する．信号出力は生体を媒体として外部の受信電極により検出され，復元したPWM信号から画像を生成することができる．