Header
ポスターセッション発表概要
オンチップパッチクランプシステム用寄生容量補償回路
○高坂 太郎,四ツ田 大樹,久保 勝弘,中野 誠彦(慶應義塾大学)
電気生理学において、神経細胞のイオンチャネル電流の解析が行われている。パッチクランプシステムは、細胞にピペットを吸着させ、そのイオン電流を取得する手法である。パッチクランプシステムの多チャネル化に向けてCMOSプロセスを用いたオンチップ化の研究を進めている。パッチクランプシステムでは、細胞膜電位を固定する際、ピペットおよび細胞膜の寄生容量によってそれぞれ異なる時定数のサージ電流が生じる。そのため2種類の補償回路を組む必要がある。本研究では、0.18μmCMOSプロセスにて、それらの寄生容量を補償する回路を設計し、シミュレーションにおいて動作確認を行った。
《ポスターセッション一覧》