電源回路の短期間設計に有効な、回路およびシステム混在シミュレーション手法の提案
○安倍 幹織,渡辺 啓,杉本 泰博(中央大学)
電源回路、特にスイッチング電源回路の回路シミュレーションには膨大な時間がかかるため、従来から設計の大幅な阻害要因となっていたのは否めない。
これは回路が、アナログ機能とディジタル機能の従属された形でしかも帰還構成というループを形成しているためである。
我々は1.機能記述ブロックと回路記述ブロックとの混在を可能とする、2.機能ブロック内での非線形部分の適切なモデル化、3.ハイブリッドな状態変数解析、の各手法の適用により、スイッチング電源回路の過渡応答あるいは周波数特性を、高速・高精度にシミュレーションできるようにした。
以上により設計効率の大幅な増大が期待される。