SSDコントローラーとミドルウェアの協調設計
○荒川 飛鳥(中央大学),孫 超(東京大学、中央大学),曽我 あゆみ(中央大学),宮地 幸祐(信州大学),竹内 健(中央大学)
本論文では、NAND型フラッシュメモリを用いたソリッドステートドライブ(SSD)を、ミドルウェアと協調設計することで書込み性能や消費電力を向上させる2つの手法の提案を行う。1つ目は、データベースマネジメントシステム(DBMS)のストレージエンジン(SE)が、SSDコントローラーが保持する物理アドレス情報を用いて、ガベージコレクション(GC)時のオーバーヘッドを減らすようにクエリを発行する。その結果、書込み性能が3.8倍向上した。2つ目は、SSDコントローラーの前段にミドルウェア層を設け、そこでアドレス変換を行うことでGC時のオーバーヘッドを減らす。その結果、書込み性能が4倍向上した。