信頼性とエネルギー効率の両立のための可変クロック方式
○小田桐 舞央,深瀬 政秋(弘前大学)
クロッキングはプロセッサ設計の重要課題である。本研究は、プロセッサの低電力化、高性能化、高信頼化を総合的かつ最適に達成するため、可変クロック方式を提案する。さらに、可変クロック方式を双方向通信とメディア処理とハードウェア暗号を一体化したユビキタスプロセッサHCgorillaに適用する。妥当性確認の段階で、ユビキタスアプリケーションで頻出する整数型と浮動小数点型の混合演算を含むルーチンの実行時のエネルギー効率を測定する。現段階で、信頼性とエネルギー効率を変えることなく、スループットの向上が得られている。ルーチンの内容やクロッキングの可変の度合いを吟味することで、提案方式の適性を更に調査する。