電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
C-12-19
ゲイン変動の小さいベクトル加算型28GHz帯CMOS移相器
◎窪添 諒・Jian Pang・Li Zheng・川渕 賢・白根篤史・岡田健一(東工大)
近年の高データレートへの要求を背景に、ミリ波を用いた無線送受信回路の開発が活発になっている。ミリ波の大きな伝播損失を補う為に、電波を特定の方向に集中して放射するビームフォーミング技術がよく用いられており、これには複数のアンテナから放射される電波の位相を調整する移相器が必要である。ミリ波帯の移相器には高い分解能が求められるが、高分解能を小さな面積で実現する手法として、ベクトル加算型移相器が挙げられる。しかし、ベクトル加算型移相器においては、IQ信号のずれにより、通常1dB以上のゲイン誤差が生じる問題がある。
本研究では、ミリ波である28GHz帯のベクトル加算型移相器を提案する。測定結果より、PPFの振幅誤差と位相誤差の簡単な校正手法とともに、0.13dB以下のゲイン誤差を達成した。