電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
C-2-65
マイクロ波乳癌アブレーションのためのリアルタイム画像化と複素誘電率推定の統合
◎金澤和輝・木寺正平(電通大)
Microwave Ablation(MWA) はがん細胞をマイクロ波加熱により焼灼して治療する技術である.同技術は最小限の侵襲で癌を治療できるため,肝臓や乳癌治療等に有用であるとされる.一方,同技術での安全性を確保するためには,焼灼領域のリアルタイム画像化が必要である.我々は既に,マイクロ波による画像化を想定し,到来時間差(TDOA:Time Difference of Arrival) に基づく画像化法[1] や,波形再構成に基づく画像化法[2] を提案している.これらの手法はアブレーション前後の前方散乱信号の信号差分を解析し実時間性能を有するほか,背景媒質の空間的な複素誘電分布の情報を必要としないため,実用性にも優れることが報告されている.一方,同手法では,焼灼領域の平均的な複素誘電率値を焼灼前後で得る必要がある.本稿では,S11 パラメータを利用した複素誘電率推定法を導入し,[2] の手法と統合する方法を提案する.