電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-21-14
三次元無線電力伝送のためのMultimode Quasistatic Cavity Resonatorの実装
◎笹谷拓也・川原圭博(東大)
従来の無線給電は,二次元状の給電領域を構成するものが主であり,意識的に領域内に機器が置かれることを前提とする.これに対し,準静空洞共振器 (QSCR)は三次元状に分布する磁界を生成できることから,部屋内のあらゆる位置にある電子機器に自律的に電力が供給される,ユビキタスな無線給電への応用が期待されている.しかし従来のQSCRは中央に導体棒を要することや,部屋の端で効率が低下するといった課題がある.これらを解決するために,我々は過去に複数のモードを持つMultimode QSCRを提案した.これにより導体棒無しでの駆動や,あらゆる位置への高効率な給電が可能であることが電磁界解析により示されている.
本稿では小型のMultimode QSCRを実装し,実測により効率を評価した.そして共振器内のほぼ全ての位置において,半径10 mmの受電器に対し,30%以上の効率で給電できることを示した.