電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-20-4
8K内視鏡用フォーカスアシストの検討
◎合志清一(工学院大)・谷岡健吉(メディカルコンソーシアム)・山下紘正(カイロス)
患者の負担が少ない腹腔鏡手術には0.2mm以下の細い糸が使用される。4K内視鏡では0.2mmの糸は見えないが、フォーカスの合った8K内視鏡ならば、この糸が視認可能である。民生HD/4Kカメラでは、ビューファインダーの中心に焦点を合わせるオートフォーカスが実装されている。
しかし、内視鏡ではフォーカスを合わせたい場所が画面中心とは限らず、手術の状況によってカメラと臓器の相対位置・相対距離は変化する。時々刻々変化するフォーカス調整のためには手動でフォーカス合わせを行う必要がある。%しかし、8Kカメラでは、小さなビューファインダーでフォーカスを正確に合わせることが困難である。
エッジを検出してビューファインダーにスーパーインポーズする手法も提案されているが、暗照明下で発生するノイズ耐性が低い。内視鏡は人間の体内で使用する撮像装置なので発熱の問題を避けるため、高輝度照明を使用することは出来ない。照度が筆意環境の撮像はノイズが伴うため、既存手法ではノイズの影響を受ける。本報告では、非線形信号処理を応用して高ノイズ耐性を有する手法を提案し、8K内視鏡での実用化の可能性について報告する。