電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-16-14
複雑ネットワークにおける抑制的エピデミックルーティングのモデル化に関する一検討
◎川端奈津子・山崎康広・大崎博之(関西学院大)
本稿では、遅延 / 分断耐性ネットワークにおける抑制的エピデミックルーティングのメッセージ配送遅延を解析的に求める。抑制的エピデミックルーティングとは、エピデミックルーティングの後半に、意図的にメッセージ中継を抑制することにより、過剰なメッセージ複製を防ぐという手法である。我々はこれまで文献において、ノード同士の接触モデルが完全混合モデルに従う場合の、抑制的エピデミックルーティングのダイナミクスを平均場近似によって記述した。しかし、一般にはノードの機能や特性 ( 例えば、移動速度・移動範囲・移動パターンや、通信速度・通信可能範囲 ) がそれぞれ異なり、ノード同士の接触には偏りが存在すると考えられる。そこで本稿では、ノードが一部のノードのみと接触するような接触モデルにおける抑制的エピデミックルーティングの特性を分析する。