電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-8-30
1bit アナログ-ディジタル変換器と雑音によるOFDM信号の復調
◎△中島康雄・山里敬也(名大)・荒井伸太郎(岡山理科大)・田中宏哉・田所幸浩(豊田中研)
従来の工学において雑音が性能劣化の原因として扱われていた一方で,生物は雑音があることで性能が向上する現象(確率共鳴)を利用し,効率的な信号処理を行っている.このような,雑音を除去するのではなく利用する現象の工学応用が現在注目を集めている.本研究では,1bit ADCによるOFDM(直交周波数分割多重)信号の復調について検討する.OFDM信号は複数のサブキャリアを用いて多重により,多重前に振幅が多値でなくとも送信信号振幅が激しく変動する.そのため,振幅が量子化の影響を受ける場合に誤りが生じる.本稿では,1bit ADCに雑音を加える手法によって,OFDM信号が正しく復調可能であることを示す.