電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-6-12
飽和/非飽和境界領域におけるIEEE 802.11 DCFの双安定現象
○坪谷大輝・李 想・塩田茂雄(千葉大)
IEEE 802.11 DCF 無線LANにおいて複数の端末が「端末→アクセスポイント」方向に同時にフレームの送信をし続けると,無線LAN の容量とほぼ同量の負荷が加わる負荷領域において双安定状態が出現する現象がシミュレーションにより確認される.本研究ではこの双安定現象を紹介する.さらに,飽和状態ではフレーム衝突率が高く指数バックオフによりバックオフ期間が延びるため,フレーム送信間隔が広がり,バッファ内部にフレームの待ち行列が恒常的に生じ,各端末がバックオフ終了とともにフレーム送信を試みるのでフレーム衝突が起きやすい.以上が正のフィードバックとしてかかり,飽和状態が(同様の理由により非飽和状態も)安定的に保持されることが双安定状態の出現理由として考えられることを説明する.