電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-5-54
Release 16 NR URLLCのための1シンボル上りリンク制御チャネルに関する一検討
○山本哲矢(パナソニック)・河内涼子(パナソニックシステムネットワークス開発研)・湯田泰明・鈴木秀俊(パナソニック)
3GPPでは,第5世代移動通信システムの実現に向けて,Release 15 NR(New radio)仕様策定が完了した.NRでは,単一スロット内で下りデータ伝送およびそれに対する上りでのA/N(ACK/NACK)のフィードバックが行えるスロット構成をサポートし,低遅延を実現する.このようなスロットでは,スロット後尾の1または2シンボルのみに割り当てられた上りリンク制御チャネル(PUCCH)を用いて,A/Nを送信する.Release 16 NRでは,高信頼低遅延通信(URLLC)のさらなる拡張が検討される.高い下りリソース利用効率と高信頼の下りデータ伝送の両立を低遅延で実現するためには,A/N のフィードバックに高信頼性が求められる.
NRでは,LTEと同様,1セル繰り返しの周波数割当が用いられる.1セル繰り返しでは,セル間干渉が特性の劣化の主要因であり,特に1シンボルPUCCHは,複数シンボルを利用した干渉の平均化効果によるセル間干渉の抑圧ができない.本稿では,隣接セル間で信号系列が衝突した環境下における1シンボルPUCCHの誤り率特性を評価する.また,セル間干渉低減手法について検討し,その効果を明らかにする.