電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-5-3
有相関フェージング環境におけるMU-MIMO THPの理論システム容量
◎菅沼碩文・新保薫子(早大)・留場宏道・小野寺 毅(シャープ)・前原文明(早大)
MU-MIMOの非線形プレコーディングの一つであるTHPは,線形プレコーディング (LP) と比較して雑音強調を抑圧できることから,より一層の大容量化を実現できる一方,低CNR環境においてmodulo lossによる伝送特性の劣化が生じることから,伝送特性評価において,雑音強調だけでなくmodulo lossの影響も考慮することが極めて重要である.THP特有のmodulo lossの影響を含めたシステム容量の理論解析は,mod-Λチャネルを想定することにより行うことができるが,それをベースに,現実的な伝搬環境として想定される空間相関の影響を考慮したシステム容量の解析は,これまでに行われていない.本稿では,MU-MIMO THPにおいて,modulo lossの影響がmod-Λチャネルとして表現されることに着目し,modulo lossに加えて,通常適用されるオーダリング処理や空間相関による効果を考慮した包括的なシステム容量の解析を行う.また,解析したシステム容量をMU-MIMO LPのそれと比較し,MU-MIMO THPの有効性を明らかにする.