電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-4-15
FDTD 法解析における電束密度の発散の挙動についての考察
◎富塚ゆみ子・西方敦博(東工大)
K.S.Yee により提案された FDTD 法はその物理的わかりやすさとモデル作成の容易さから,EMC分野では広く用いられている.しかしFDTD 法では電磁界の回転が零であるlamellar成分は更新に関わらない.このことに起因する誤差の蓄積挙動について数値的に検討した. 理論的にはdivDは真電荷分布を与えるので,真空中や誘電体中,およびそれらの界面に新たに現れることはない.これを一般的なFDTD法で確かめるため,誘電体を含むモデルを用いてdivDの解析を行ったところ,更新回数の平方根にほぼ比例して増加していくことがわかった.大きさは10-14オーダーと小さいが,計算の目的によっては注意を要する現象である.