電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-1-128
等間隔リニアアレーアンテナにおける分離可能コヒーレント波数に関する一考察
○山田寛喜(新潟大)
等間隔リニアアレーアンテナは,通信,センシングをはじめ様々な応用に用いられている.レーダなどのセンシング応用や通信などでは,到来する到来波(素波)を分離する能力が,そのアレーシステムの性能限界を決定する.
N素子ULAではN-1個の到来波が分離可能であるが,コヒーレントな到来波の場合はN/2に減少する.これは信号相関行列がランク1に縮退し,未知パラメータを推定するための独立な方程式数が減少するからである.ただし,ULAの場合,そのアレー配置の対称性によりFB-SSP前処理の適用で2N/3まで回復する.
本稿では,このN素子ULAでの分離可能コヒーレント数について考察し,KR変換仮想アレー処理を用いることにより,2N/3を上回る到来波の分離推定手法が実現可能となることを示す.