電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-1-7
Beard and Chuangモデルに従う扁平雨滴の電磁波散乱特性
◎太田 守(富山県立大)・椎名 徹(富山高専)
近年の異常気象の頻発にともない, 降水強度推定の高精度化が求められている. 降水粒子の電磁波散乱特性を理論的に導出することで, レーダの受信電力と降水強度の関係が規定され, レーダによる降水強度推定がなされる. 降水粒子を球形の等方性媒質と仮定した場合には, Mie理論による散乱特性の厳密解が得られるが, 落下する雨滴は扁平形状をとることが知られており, その散乱特性は数値計算により求める必要がある.
本研究では, 波長1.25 cmの単一平面波を入射した場合に, 体積等価粒径を変化させてBeard and Chuangモデルに従う雨滴の後方散乱効率を計算した. 雨滴の扁平を考慮した場合には球形の場合に比べて, 後方散乱効率が大きくなり,
粒径が4 mmの雨滴では, 球形の場合の約1.45倍となることが確認できた.