電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-1-6
鉛直ドップラーレーダにより得られる受信電力分布の消散補正効果
◎牧野晃大・椎名 徹(富山高専)・太田 守(富山県立大)
 近年,局地的豪雨・豪雪等の異常気象が頻発しており,高精度な降水強度推定が急務とされている.レーダによる降水強度測定では,電磁波散乱強度より降水強度の算出を行う.遠方の降水を観測する場合には,観測対象外の伝搬経路上の降水粒子による散乱が無視できず,測定距離に依存する電磁波受信強度の減衰補正が必要となる.本研究では,消散係数,積算減衰量を用いて,粒径分布と受信電力分布の減衰補正を行い,降雨種ごとの補正効果を評価した.減衰補正効果の評価のため,減衰補正前後の粒径分布から降水強度を推定した.霧雨は減衰補正前後の相対誤差は3%程度となり,粒径が比較的大きい降雨種については,相対誤差はおよそ10~50%となった.