電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
A-19-22
目的領域での情報フローティングを開始するための手法に関する考察
◎室田雅貴・宮北和之・中野敬介(新潟大)
移動体同士の直接無線通信と移動により情報を空間的に拡散し伝達する手法としてエピデミック通信がある.エピデミック通信において情報の送信を行える場所を送信可能領域(Transmittable Area:TA)だけに限定することで,情報の無秩序な拡散を防ぎながら目的領域(Destination Area:DA)に情報を伝えることができ,この手法は情報フローティング(Information Floating:IF)と呼ばれている.IFを開始する際に,固定情報源(Fixed Source:FS)がDAの外部にあり,FSから端末に直接伝わった情報が情報の種となり,DAに伝わるような状況を考える.本報告では,FSがDA内に存在しない場合にDAでIFを開始するための手法として,TAを時間的にDAに向けて小さくしていくという手法を提案し,その性能評価と考察を行う.FSから直接情報を受け取った端末自身がDAに入りにくくても,大きなTAで情報を拡散した後,徐々にTAを絞り込むことで,情報をDAに運びやすくなることを示す.