電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
A-8-12
広帯域拡張法における高域利得調整フィルタに関する一考察
○吉田健人・林 誠治(拓殖大)
本研究室では,全波整流を用いて高域成分を推定し復元する帯域拡張の研究が行われており,推定された高域成分の利得を調整することにより聴覚的に自然に聞こえることが判明した.そこで本研究では,狭帯域音声にはない高域成分の利得調整に機械学習の手法を取り入れ,原音声に近づけることを目的とする.提案法は,狭帯域と原音声の高域成分を教師データとし,帯域拡張後の高域成分の利得を原音声の高域の利得に近づけるような学習を行い,利得調整フィルタの設計を行う.評価として原音声と本提案手法の音声に対してスペクトログラムによる比較と音質の受聴テストを行った.結果,利得調整を行った音声には高域に広がりが感じられ,こもりが軽減された.一方で,耳障りなノイズが若干知覚されてしまう点に改善の余地がある.