電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
A-5-4
骨導音の非同時マスキング効果の計測 ―狭いノッチ幅の場合―
◎碓井 崚・岩城 護(新潟大)
気導音と骨導音では音の伝達経路が異なることなどから,それらの聴覚特性は異なるとされている.その解明のための手法の1つとして,マスキング効果を用いた研究がなされてきた.先行研究では順向性マスキングの実験結果から,ノッチ幅の変化に対するマスキング量の変化が大きい特定の領域が発見された.本稿ではこの特定の領域であるノッチ幅0~100Hz間において,ノッチ雑音マスキング法を用いて,骨導音の順向性マスキング効果を計測した.その結果,骨導音の場合は気導音よりも知覚閾値が大きくなった.骨導音の場合も,ノッチ幅の増加による知覚閾値の変化は急激ではあるが,連続的に変化することが明らかになった.