電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
A-5-3
骨導音の外耳道に放射された音を観測することによる骨導伝達関数の推定方法
○高木 健・川原圭博(東大)
近年,耳を塞がずに音を個人に提示するデバイスとして骨伝導のヘッドフォンが利用されるようになってきたが,その音質の低さのためにユーザの満足が得られず普及に歯止めが掛かっている.外耳から空気の振動を介して聞こえる音(気導音)に比べて頭蓋骨の振動を介して聞こえる音(骨導音)は個人差が大きく,骨伝導においても高い音質体験を提供するためには気導音と骨導音の聞こえ方の差(骨導伝達関数)を測定して,その差を小さくするイコライジングが必要である.個々が着用する度に骨導伝達関数を測定する事が望ましいが,従来の骨導伝達関数の測定は長時間のユーザの集中を必要とするため現実的ではない.そこで本稿はユーザの操作を必要としない骨導伝達関数の推定方法を提案し,その評価を行う.