電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
C-3-28
多重量子井戸光検出器を集積したInPストークスベクトル受信回路
◎菅沼貴博・Samir Ghosh・Mohiyuddin Kazi・小林竜馬・中野義昭・種村拓夫(東大)
近距離大容量光通信用の変調方式であるストークスベクトル直接検波(SV-DD)方式が注目されている.今回,偏波依存光検出器(PD)を集積したSV受信回路をInP基板上に作製し,光電流信号から入力SVを検出することに成功した.入射光を偏波変換器に通した後,偏波依存PDにて受光する.PD部では吸収層に歪多重量子井戸を用い,TE光強度を抽出する.3通りの出力信号を元に行列演算を行い,入力SVを抽出する.パッシブ導波路との集積のため,PD部にはInGaAsP井戸層を含むオフセット量子井戸構造を用いた.波長1550 nmの連続光を用いた測定から,PDごとに異なる偏波成分を検出したことを確認し,ポアンカレ球面全域にわたる偏波状態が検出可能であることを示した.