電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
C-2-73
マイクロ波手術器の加熱特性解析
◎眞子 凌・齊藤一幸(千葉大)・五十嵐禎徳・浅野拓司(日機装)
近年,マイクロ波を利用したエネルギーデバイスの開発が行われている.最近発売されたこの装置を使用することにより,従来の電気メスや超音波凝固切開装置の使用時に問題であった生体組織の炭化やそれに伴う発煙などの課題を解消することができる.しかしながら,マイクロ波手術器は新しい手術器であるため,使用症例が少なく,加熱による組織の損傷範囲が明確になっていない.そこで本研究では,手術器から照射されるマイクロ波の熱的作用による組織損傷範囲を考察するため,マイクロ波手術器の加熱特性を評価する.本稿では,数値シミュレーションによって加熱特性に関する検討を行った.その結果,組織表面において接触面から約2~3 mmの組織ではSARが50~60%低下することがわかった.