電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
BI-2-2
ウェアラブル機器及びWBAN の電磁両立性(EMC)に関する検討
石上 忍(東北学院大)
本稿では,医用電子機器に対するイミュニティ試験を従来の狭帯域妨害波のほか,無線LANやWBAN等の広帯域妨害波を印加した結果について,またWBANの通信で用いる電磁波が生体電気信号測定用電極へ入り込む不要信号レベルの検討結果について紹介した.その結果,まずイミュニティ試験では,各医用電子機器に設定されている既定の電界印加レベルを超える電界を印加した場合に,医用機器の弱点となりうる箇所(例えば輸液ポンプのセンサ部分など)を原因とした誤動作が特定の周波数で発生した.また無線LANやWBAN信号でも,その電界レベルが強い場合には誤動作が発生したが,実際の使用状況ではこれらが誤動作を引き起こすことは少ないということも確認された.また生体信号計測用の電極と一体になったWBANの通信用電波が,生体電気信号に与える影響については,電極とWBANアンテナの距離が接近するほど.不要信号レベルについても大きくなるが,回路シミュレータによる検討で,実用上WBAN信号が心電波形に及ぼす影響は微小であることがわかった.