電子情報通信学会ソサイエティ大会講演要旨
B-20-4
低輝度勾配をもつ眼底画像内の血管抽出
◎岡見雄貴・古賀裕章・末竹規哲・内野英治(山口大)
 眼底は人体で血管を直接観察できる唯一の部位であり,眼底血管の状態から動脈硬化や高血圧症等の疾患を診断できる.近年では眼底検査の受診者数が増加し,医師の負担増加が社会問題となっている.このため,眼底画像の自動解析が期待されている.しかし,白内障患者等の眼底画像は輝度勾配が小さいため,従来手法では血管の抽出が困難である.本稿では,低輝度勾配眼底画像においても血管抽出を行える手法を提案する.本手法では,長さや曲率を考慮したエネルギー関数を元に血管候補を複数作成し,その中で最も類似度が高いものを血管として抽出する.低輝度勾配をもつ眼底画像に対して本手法を適応した結果,従来手法では抽出できなかった血管を,本手法では抽出することができた.